なぜ「NICASIO SE」はMarin Bikesの主力モデルになったのか
- qi li
- 6天前
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已更新:5天前
Marin Bikesが日本で展開している「NICASIO SE」シリーズは、非常に興味深いラインナップです。現在購入できるのは2モデルですが、2026年には3モデルになります。具体的には、クロスバイクとしての「NICASIO SE」、ツーリング向けの「NICASIO Custom SE」、そして新たに登場したグラベルバイク「NICASIO」です。

「Custom SE」については以前の記事で取り上げたため、今回は割愛し、「NICASIO SE」を中心に紹介していきます。
このバイクの基本構成は非常にシンプルです。クロモリ製フレーム&フォーク、650B×47Cタイヤ、1×9速変速、フラットバーという仕様になっています。

ジオメトリに着目すると、「NICASIO」と比べてリーチが短く、ハンドルからサドルまでの距離がやや詰められています。さらにドロップバーではなくフラットバーを採用することで、より上体を起こした乗車姿勢がとりやすく、腰への負担が軽減されます。街乗りを想定した設計のため、前傾姿勢による空力性能を強く求めずとも、十分快適に走行できます。
タイヤは650Bで、ぱっと見では主流の700Cより小さく感じるものの、47Cというタイヤ幅のおかげで外周は700×30Cとほぼ同等です。したがって、速度面での不安はありません。適切な空気圧であれば接地面積が過度に増えることもなく、軽快な走りを実現します。もちろん、外径が大きくなることでホイール外周重量は増え、発進加速が若干犠牲になりますが、高速巡航時の速度維持性はむしろ向上します。また、空気量が多いことによるクッション性と、不整地での走破性は大きなメリットです。

都市部やその近郊のライドでは、劇的な高低差に遭遇することは多くありません。せいぜい立体交差のアプローチが最大の登坂になる程度です。シンプルな1×9速変速により、右手側シフターのみで操作が完結します。また、ナローワイドチェーンリングに加え、シートチューブ側にはチェーンキャッチャーが装備されており、荒れた路面や急なシフトでもチェーン落ちを最大限防いでくれます。

フラットバーはほぼ真っ直ぐで、速度が乗ってきた際のフロント周りの安定性が向上します。手のひらをしっかり支えるグリップと組み合わせることで、高速域での安定感と長時間ライドの快適性が両立されています。
さらに、NICASIOシリーズ共通の特徴として、多数のマウントホールが用意されています。前後ラック、バッグ類、水筒ケージなど、拡張性が非常に高く、用途に応じた自由なアレンジが可能です。

また、グラベル仕様のNICASIOと比較してもジオメトリは近しく、外装ケーブルルーティングなどの特徴があることで、パーツ交換によって「グラベルロード」へと発展させることも容易です。もちろん、数多くのパーツ計画・購入・取り付けが必要ですが、更なる遊び方を求めるサイクリストにとっては魅力的な側面でしょう。

総合すると、「NICASIO SE」は街中を快適かつスピーディーに移動できる一台でありながら、改造・拡張性のポテンシャルが非常に高く、愛車を自分好みに仕上げたいライダーにとって理想的なプラットフォームです。


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